ファッション業界人からも注目を集めるジャージー素材のスペシャリスト

CIRCOLO1901（チルコロ）は、南イタリア・バーリに本社を構えるテキスタイルカンパニーS.G.L.社が展開するジャージー素材に特化した革新的なコレクションです。2009A/Wにテキスタイルカンパニーならではの高品質な素材使いと斬新な表現で新しい切り口のジャージージャケットを発表し、今ではチルコロを代表するアイテムになっています。テーラーメイドのスタイルにプリントやダイイングテクニックを駆使して様々な異なる表情を与えたイージージャケットは、最も厳しい消費者でもあるファッション業界の人々から高い評価を得ています。ピッティを訪れるバイヤーの着用率が高いことからも分かるように、日本だけでなく世界中で大ヒットしています。

上級者な雰囲気を醸す！カッチリしすぎないダブルジャケット「CN4225」

ご紹介するのは、24SSコレクションから登場した「CN4225（D.PETTO PIQUET MERC）」になります。プリントジャージーやインディゴジャージーが有名なチルコロですが、それ以外のアイテムも豊富にラインナップされています。その中でもコレクションの核になるベーシックラインのジャージージャケットは、素材のよさ、シルエットのよさ、さらには手頃なプライスが魅力となっており、ブランドを代表するアイテムとして多くの方から支持されています。

ご覧のとおり、CN4225は「6Bダブルジャケット」になります。セミワイドピークドラペルが印象的な、クラシカルな佇まいのダブルジャケットですが、厳選されたエジプト綿から紡がれた極細番手のシルケットヤーンを高密度に編み立てたプレミアムジャージー素材を用い、きれいな細身シルエットをインプットすることで、オトナらしさの中にカジュアル感やリラックス感が溶け込んだ一着に仕上げています。ダブルジャケットならではの上級者な雰囲気を醸しつつも、その実、気楽に着られるジャージー素材という、チルコロの持ち味が存分に発揮された一着だと思います。ドレスに着てもいいですし、カーゴパンツなんかを合わせて着崩しても面白いです。気負わず、肩肘張らず、普段のコーディネートに取り入れてみてはいかがでしょうか。

シルエットの美しさも申し分なく、布地のダブルジャケットに一歩も引けをとりません。下4つのフロントボタンの間隔が狭い“セミダブル風”のデザインになっているところがミソ。これによってダブルジャケット特有の重たさ（重厚感）が払拭され、若々しいイメージに仕上がっています。さりげないアクセントになるメタルボタンや高級感を演出するAMFステッチなど、細部のディテールも洒落ており、このジャケットをよりいっそう洒落て見せます。

伝統的なテーラードの技法に裏打ちされた美しいシルエット

ジャージー素材は伸縮性に優れている反面、縫製が難しく、キレイなシルエットを作るには高度な技術が要求されます。ジャージー素材のスペシャリスト・チルコロは、これを簡単にやってのけています。素材の伸縮性を計算に入れたコンパクトな肩まわりや、もたつきのない胸まわり、細身のアーム、やや短めの着丈など、全体のバランスが完璧に計算されているため、着用した際に身体に沿うようにフィットして“ほんのり色気のある美しい細身シルエット”が生まれます。伝統的なテーラードの技法を取り入れた前振りの袖付け、生地を贅沢に使用した大身返し、額縁仕上げの袖口裏など、テーラードジャケットのように丁寧に作り込まれていることからも、世に溢れる廉価なジャージージャケットとは一線を画することをお分かり頂けると思います。

最高級綿糸を高密度に編み立てたプレミアム鹿の子ジャージー「Filo di Scozia」

テキスタイルカンパニー、つまり自社で生地を開発・生産しているチルコロのジャージー素材なので、言うまでもなくトップクオリティです。このジャケットは特別なジャージー素材で作られています。ポイントは“糸”です。コットンヤーンのスペシャリストとして知られるイタリアの名門紡績FILMAR（フィルマー社）の最高級綿糸「Filo di Scozia（フィーロ・ディ・スコッツィア）」が使用されています。厳選されたコットン素材（繊維長35ミリ以上のエジプト綿）から紡がれた極細番手糸にマーセライズ加工（シルケット加工）を施すことで生み出されるフィーロ・ディ・スコッツィア。チルコロではポリウレタンを加えることで伸縮性と弾力性を生み出した糸を特注し、これを高密度に編み立てています。

こうして作られる鹿の子ジャージーは、軽く、通気性がよく、小さな凸凹があって汗でベトつきにくいので春はもちろん梅雨明けまで快適に着用して頂けます。縦、横、斜め、全方向にストレッチするので、とにかく着ていてラクチンです。いちど着ると病み付きになります。絶妙な分量でポリウレタンが混紡されていることがポイント。これによって生地に弾力回復性（キックバック性）が加わり、型崩れや肘抜けが起こりにくくなっています。廉価なジャージージャケットはワンシーズンで伸びてだらしなくなってしまいますが、チルコロの品ならその心配はありません。